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身近なところにひそむ妖怪たち

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川赤子

79. 川赤子

読み/かわあかご

出現地/九州地方

池や沼で、赤ん坊のように泣く妖怪。赤ん坊が溺れているかと思い助けようと泣き声のする方へ行くと、今度はまた別の場所から声がする。探しまわるうち慌てて足を滑らせて水の中に落ちてしまうと、泣き声は収まるという。声だけの妖怪らしく、その姿を見た者はいない。

濡れ女

80. 濡れ女

読み/ぬれおんな

出現地/越後(新潟県)と会津(福島県)の境

濡れ女の尻尾は三町(約三百二十七メートル)先まで届くので、見つかったら最後、どんなに逃げてもかならず巻き戻されるということだ。

鬼太郎と目玉おやじ

81. 82. 鬼太郎と目玉おやじ

読み/きたろうとめだまおやじ

水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の主人公の「鬼太郎」とその父親である「目玉おやじ」。幽霊族最後の生き残りである鬼太郎は、仲間の妖怪達と一緒に、人間社会に悪さをする妖怪と戦う物語。

小豆洗い

83. 小豆洗い

読み/あずきあらい

出現地/甲府(山梨県)

夜の谷川のほとりとか橋の下に出て、ショキショキと小豆をとぐような音をさせる妖怪である。姿は見えず音だけ聞こえる。

ガラッパ

84. ガラッパ

読み/がらっぱ

出現地/奄美大島、トカラ列島

奄美大島、 トカラ列島といった南の島々に棲む河童の一種で、体が細くて手足が長く、座るとひざ頭が頭より高くなるという足長河童である。

蟹坊主

85. 蟹坊主

読み/かにぼうず

出現地/甲斐(山梨県)

昔、一人の旅僧が、荒れ果てた寺に泊まることにした。夜も更け、寝ていた旅僧がざわざわした音で目が覚めると、真っ黒い坊主が立っている。その坊主は「両足八足大足二足横行自在両眼大差」と問答をしかけてきたが、旅僧は独鈷を手にすると、「それは蟹だ」といいざまに坊主を刺した。それは大きな蟹だったのだ。

かみきり

86. かみきり

出現地/東京都

「かみきり」は人が知らない間にスッパリと髪の毛を切ってしまう妖怪。

一反木綿

87. 一反木綿

読み/いったんもめん

出現地/鹿児島県大隅地方

一反ほどの白い布が、夕方や夜中にヒラヒラと飛来する。見た目は洗濯物が風にあおられて飛んでいるくらいにしか思わないほどの妖怪だが、人の首に巻きついたり、顔面を覆って息の根を止めるなど、見かけによらず人を襲うことがあるようだ。 漫画「ゲゲゲの鬼太郎」では、鬼太郎の仲間として登場する。

袖引小僧

88. 袖引小僧

読み/そでひきこぞう

出現地/埼玉県

夕暮れ時に道を歩いていると、うしろから着物の袖を引くものがある。 気にせずに歩き出すと、またつんつんと引かれ る。袖引き小僧は、こうやって人間にちょっかいを出して喜んでいる。他にこれといった悪さをするわけでもない。

豆腐小僧

89. 豆腐小僧

読み/とうふこぞう

出現地/薩摩(鹿児島県)今泉

雨がしとしと降っているとき、竹藪に大きな笠をかぶった子供が現われて、手に持ったお盆に豆腐が載っていたら、それは豆腐小僧である。うっかり食べてしまうと、体にかびが生えてしまうから要注意である。

すねこすり

90. すねこすり

出現地/岡山県

雨の降る夜など、狭い道を慌てて走っていると、犬のようなものがまとわりつき、足がもつれて転びそうになる。これが「すねこすり」である。

カシャボ

91. カシャボ

読み/かしゃぼ

出現地/紀伊(和歌山県・三重県)

河童が冬になって山奥に入るとカシャボという妖怪になるといわれている。 6~7歳くらいの子供の形に見え、頭を振るとガチャガチャ鳴るそうで ある。一見、害がなさそうだが、つないでいた馬を隠したり、牛馬に害を加えるともいわれている。

べとべとさん

92. べとべとさん

出現地/各地

夜道を歩いていると、誰かがあとについてくるような気のすることがある。化け物なんかいないと思っていても、やはり怖くて振り向くこともできない。こんなときは、道の傍らに寄って、「べとべとさん、先へおこし」というと、ついてくる足音がしなくなるという。

がしゃどくろ

93. がしゃどくろ

出現地/備後(広島県)葦田郡大山の里

野原でのたれ死にした人々の恨みが集まり、巨大な「がしゃどくろ」という妖怪になったもの。 昼間は姿を見せず、夜になるとどこからかガチガチと音をさせて歩いてきて、人を見つけると襲いかかる。

朱の盆

94. 朱の盆

読み/しゅのぼん

出現地/福島県

夕暮れに、武士がひとりで道を歩いていると、うしろから近づく者がいる。「このあたりは妖 怪が出るそうで」と声をかけると、「その妖怪はこんな顔だったでしょう」と言って、こちらを向いた。その顔はいちめんに朱を塗ったように赤く、額に一本の角、髪の毛は針のよう、口も耳まで切れていたという。

山童

95. 山童

読み/やまわろ

出現地/九州地方

河童が秋になって山へ入ると山童になると言われている。また春になると山を下りふたたび水中生活が始まると、河童に戻る。呼び方が変わるだけでなく、性質や身体の特徴まで変わってしまうので、河童と山童は別のものだと考えられる。この変化の様子を目撃すると祟りにあって病気になるらしい。

雷獣

96. 雷獣

読み/らいじゅう

出現地/下野(栃木県)、長野県

雷雨になるとあらわれ、雲に乗って空を飛びまわり、雷とともに地上に落ちて樹木を裂いたりする。その姿については日本中にたくさんの説があるが、共通しているのはどれも落雷のときにあらわれるということだ。

やまびこ

97. やまびこ

出現地/出雲(島根県)

山に登って「ヤッホー」と言うと、それが山々に向かって反響する。これが「やまびこ」だが、これは妖怪の仕業だと考えられていた。呼子とも言う。

山爺

98. 山爺

読み/やまじじい

出現地/高知県

山爺は山鬼のことであるという。目一つ、足一つの老人のようで、蓑のようなものを着ていたそうである。全身に鼠色の短い毛があり、目は大きく光っていて、歯が異常に強い。狼さえこの山爺を恐れたという。

土ころび

99. 土ころび

読み/つちころび

出現地/中部地方、中国地方

峠をひとり歩いていると、うしろからなにかが追いかけてくるような気が する。そこで、怖くなり走り出すと、そのなにかは人より早く転がり降りて、下で待っている。ただ転がってくるだけで何も悪いことをしない妖怪。旅人を守る神だという説もあるようだ。

ねこ娘

100. ねこ娘

読み/ねこむすめ

水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクター。鋭いつめと牙が武器で、跳躍力も猫なみ。大好きなネズミや魚を見ると、たちまち目がつり上がり、牙をむき出して恐ろしい姿に変身する。

海坊主

101. 海坊主

読み/うみぼうず

出現地/山陰、新潟県、静岡県

全国各地の海上に現れる妖怪で、一般的に巨大で黒いといわれる。海坊主の出現は悪いことが起こる前兆だと、昔の船人たちは信じていた。

石見の牛鬼

102. 石見の牛鬼

読み/いわみのうしおに

出現地/石見(島根県)魚津浦

島根県石見地方の妖怪で、顔が牛で体は土蜘蛛。
夜の海辺にあらわれては、浜辺にいる人を襲うという。獰猛で執念深く、狙った獲物は逃さない。

浪小僧

103. 浪小僧

読み/なみこぞう

出現地/静岡県曳馬野

昔、田仕事を終えた少年に声をかける親指ほどの子供がいた。その子供は大雨のときに陸に出たものの、日照りで海に帰れなくなったので助けてほしいという。少年はその子供を助け海に帰してやった。その後も日照りが続き作物が穫れなくなり少年が困っていると、助けた子供があらわれ、この前のお礼にと雨ごいの名人の父親に雨を降らせてくれるよう頼んでくれた。すると間もなく大雨になった。

ぬりかべ

104. ぬりかべ

出現地/筑前(福岡県)遠賀郡

夜道を歩いていると、なかなか前に進むことができない、そんな場面に出くわしたことがないだ ろうか。もしあるとしたら、それは「ぬりかべ」の仕業かもしれない。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」では、鬼太郎の仲間として登場する。

足長手長

105. 足長手長

読み/あしながてなが

出現地/長崎県平戸市の神崎山、福島県

足長国に足長人がおり、手長国に手長人がいて、常に足長人は手長人を背負って海で漁をする。現れると、必ず、天気が変わると言われる。

川うその化け物

106. 川うその化け物

読み/かわうそのばけもの

出現地/能登(石川県)

人里の近くに住みつき、娘や子供の化けて人間を驚かす。

ぬらりひょん

107. ぬらりひょん

出現地/和歌山県

「ぬらりひょん」は妖怪の総大将と言われている。一見すると、ただのおじいさんにしか見えないが、夕方の忙しい時に、どこからともなくやって来て勝手に家に上がりこみ、お茶を飲んだり、ときには家の主人のきせるでたばこをふかし、くつろいでいる。家人は忙しさに、この妖怪に気づかないことが多 い。正体不明の妖怪。

輪入道

108. 輪入道

読み/わにゅうどう

出現地/奄京都の東洞院通り

昔、京都に出たという。日暮れになると恐ろしい顔をした車が下町から山の方へ、駆け上がっていくと言い、見たものは魂を失うという。

たんころりん

109. たんころりん

出現地/宮城県

柿の実をとらずにそのままにしておくと、たんころりんという入道に化けるという。また、赤い顔をした柿男というものになって、夜、雨戸を叩くともいわれる。

口裂け女

110. 口裂け女

読み/くちさけおんな

出現地/三鷹市、新宿(東京都)

「口裂け女」は1980年頃、突如として出現し、あっという間に日本全国に広がった都市伝説。大きなマスクをした女が薄暗がりに立っていて、通りがかりの人に振り向きざまにつぶやくように言う。「ねえ、私、綺麗?」マスクを外すとそこには耳まで裂けた大きな口があった。

ぬっぺっぽう

111. ぬっぺっぽう

出現地/東京都世田谷

「ぬっぺふほふ」ともいう。廃寺なぞに夜出てくる肉塊の妖怪である。夜中に現れ、何となく屍のような匂いがする。無目的な肉塊の妖怪だが、死者の肉がひとりでに歩くともいわれ、あまり気持ちのいいものではない。

一つ目小僧

112. 一つ目小僧

読み/ひとつめこぞう

出現地/江戸(東京都)

昔、古びた武家屋敷で、年に数回、10歳くらいの子供が現われてはいたずらをする。たしなめると、「だまっていよ」といって顔を向けたが、それは一つ目小僧だった。他に何も悪いことはしないが、必ず「だまっていよ」というのだという。

大かむろ

113. 大かむろ

読み/おおかむろ

出現地/徳島県、新潟県佐渡島

何か雨戸のあたりで音がしたので障子を開けると、大きな頭だけのお化けがニューっと現れる。これを「大かむろ」といって、狸が化けたものとされる。

お歯黒べったり

114. お歯黒べったり

読み/おはぐろべったり

出現地/中部地方

美しい着物を着て顔を隠しうつむいている、お歯黒をした女の妖怪。声をかけ振り返ると、目鼻のない顔に唯一ある口から黒い歯を見せ、ニタッと笑い人を驚かせる。

提灯小僧

115. 提灯小僧

読み/ちょうちんこぞう

出現地/宮城県仙台市

人が意味もなく殺された場所に、小雨の降る夜に現れるという、真っ赤な顔をした小僧の妖怪。歩いてる人を追い越したり、先の方で立ち止まって待っていたりする。

鉄鼠

116. 鉄鼠

読み/てっそ

出現地/佐賀県の比叡山

平安時代、子供がいなかった白河天皇は、何とかして三井寺の頼豪阿闍梨をよんで祈祷を命じた。褒美は請うままに遣わすとのことだったが、皇子が生まれても、比叡山延暦寺が横やりを入れ、頼豪の望みをしりぞけた。頼豪は比叡山と天皇を恨んで死に、ほどなく皇子も死んでしまうが、頼豪の恨みはおさまらず、やがて鉄の牙を持つ大鼠と変じて比叡山に現れ、無数の鼠をしたがえて経典などを食い破ったという。

高女

117. 高女

読み/たかおんな

出現地/和歌山県

下半身をにゅ~っと伸ばして、遊女屋などの二階をのぞいて歩く女の妖怪。嫉妬深く、男に相手にされない醜女がこれに化けるといわれているが鬼の一種だという説もある。

すっぽんの幽霊

118. すっぽんの幽霊

読み/すっぽんのゆうれい

出現地/愛知県名古屋市

昔からスッポンの肉は病気によいとされ、江戸時代には専門店が多数あった。すっぽんは一度噛み付くと離れないといわれ、そういうところから執念深いものと考えられた。そこから、たくさん食べると幽霊になって出ると想像されたようである。

鍛冶ばばあ

119. 鍛冶

読み/かじばばあ

出現地/土佐(高知県)

鍛冶屋の妻が刀の代金を受け取りに出かけたが、夜道に迷って狼に取り囲まれ、ついに食い殺されてしまった。その妻の霊が狼に乗り移ったのが「鍛冶媼」で、旅人を食い殺すようになった。

うわん

120. うわん

出現地/青森県

静かな夜道で古い家の前を通ると突然、「うわん」と大声で人を驚かす。昔から古い家には、うわんという妖怪が出るというが、声だけで姿が見えない妖怪だ。

青女房

121. 青女房

読み/あおにょうぼう

出現地/近畿地方

荒れた古御所には、ぼうぼう眉毛にお歯黒を黒々とつけた妖怪「青女房」が出る。女の生霊のようなもののようである。

百々爺

122. 百々爺

読み/ももんじい

出現地/関東地方

ふだんは山奥に棲み、人通りのなくなった夜遅く、村の辻や街角に出てくる妖怪。モモンガやムササビが町へ出るときに化けたものだとも言われ、旅人がこれに出会うと必ず病気になるという。このブロンズ像の「百々爺」は漫画「ゲゲゲの鬼太郎」で描かれたものである。

火取魔

123. 火取魔

読み/ひとりま

出現地/石川県加賀市

火のついた提灯を持って歩いていると、あるところでスーッと火が吸い取られるようになくなり、そこを過ぎれば、またもとの明るさに戻るという。これが火取魔の仕業だと言われる。

ケンモン

124. ケンモン

読み/けんもん

出現地/鹿児島県奄美群島

河童の仲間。おかっぱ頭の皿の中には油が入っていて、夜になるとこれに火をつけて海岸に出てくる。相撲を好み、人に出会うとすぐに勝負を挑んでくる。昔、南方から流れ着いた神だとも言われている。

針女

125. 針女

読み/はりおなご

出現地/愛媛県宇和島地方

美しい女の姿をした妖怪。ざんばら髪の先についている鈎針のような鉤で男を引っかけて連れて行ってしまうという。

水虎

126. 水虎

読み/すいこ

出現地/九州筑後川、近江(滋賀県)琵琶湖

河童の中でも親方のように大きく、人に姿が見えにくい。川や海中に棲んでいて、年に一度、人を海中に引き入れて精血を吸う。夜更けに戸を叩いていたずらをしたり、人に憑いたりもする。水虎をよけるには、戸口に鎌をかけておくといいという。

海女房

127. 海女房

読み/うみにょうぼう

出現地/島根県出雲市の十六島

海女房はうろこ、水掻きを 持った女妖怪で磯女や濡れ女ともいわれ、人を食ってしまうほどの凶暴な性質を持っている。

異獣

128. 異獣

読み/いじゅう

出現地/越後(新潟県)

昔、越後の山中で、道を急いでいた者が昼飯を食べていると、妙な獣がやってきた。その獣が飯をくれというそぶりをするので、投げ与えると、獣は嬉しそうに食いはじめた。大きな荷物を背負いかけようとすると、獣が軽々と荷物を肩にかけ、先に立って歩きはじめたのである。獣は目的地近くまで来ると荷を下し、山へ駆け登って帰っていった。

雪女

129. 雪女

読み/ゆきおんな

出現地/東北地方、関東地方

主に豪雪地方の雪の降る夜に現れる顔の白い女の妖怪。言葉を交わすと食い殺されてしまうという。

こなき爺

130. こなき爺

読み/こなきじじい

出現地/阿波(徳島県)

人のあまり足をふみ入れないような深山で、時々、「オギャー、オギャー」と赤ん坊の泣き声が聞こえることがある。その泣く者を抱くと、赤ん坊はいきなりしがみついてきて離れない。逃げ出そうとすると、重さが五十貫(188kg)にも百貫にもなり、抱いたものは動けなくなってしまう。漫画「ゲゲゲの鬼太郎」では鬼太郎の仲間として登場する。

油すまし

131. 油すまし

読み/あぶらすまし

出現地/熊本県天草

山道を通りかかったおばあさんが一緒に歩いていた孫に「昔はこのあたりに油すましという妖怪が出たそうな」と話しかけたところ、「今でもいるぞ!」という声とともに、ガサガサと音をたてて油すましが姿を出てきたという。

木の葉天狗

132. 木の葉天狗

読み/このはてんぐ

出現地/静岡県の大井川

「木の葉天狗」は手足は人間のようで、顔も人のようだが、肩の後ろに二つの翼が生え、嘴があるのが特徴である。

山わろ

133. 山𤢖

読み/やまわろ

出現地/木曾(長野県など)

深山に棲み、エビやカニを捕って食べる。ときには人の真似をして、火で炙って食べたりもする。人がこの山𤢖を傷つけたり殺したりすると、病気になるといわれて いる。

見上入道

134. 見上入道

読み/みあげにゅうどう

出現地/新潟県佐渡島、愛媛県宇和島

夜の路上に出没する入道型の妖怪。夜中に坂を登る時に出る、はじめは小坊主のようなものが行く手に立ちはだかり、これがどんどん高くなっていく。そのまま見ていると、しまいには見ている人がひっくり返ってしまうという。

寒戸の婆

135. 寒戸の婆

読み/さむとのばんば

出現地/岩手県

岩手県遠野市の寒戸というところで、風の強い日に現れるという婆である。娘のとき突然姿を消し、三十年も経ってから訪ねてきたという。衣服はボロボロで、山姥そのものだったという。

豆狸

136. 豆狸

読み/まめだぬき

出現地/日向(宮崎県)の高千穂

自分の睾丸を八畳の広さに引き延ばし、小雨の降る夜、睾丸を外套の代わりにして酒を買いに出かけ、酒のさかなを探して歩くという。

泥田坊

137. 泥田坊

読み/どろたぼう

出現地/北陸地方

貧しいながらも働き者の男がいた。一生懸命に働いて田畑を耕し、だんだんと人並みのくらしができるまでになったが、男は病に倒れ死んでしまった。その子供は横着者で、父が耕した田畑をほったらかしにし、酒ばかり飲んで暮らしていた。そのうち、田畑はついに他人の手に渡るところとなってしまった。買った人は喜んだが、ある夜、突然、泥田の中から妖怪が現れ、「田を返せ、田を返せ」と叫んだという。

畳叩き

138. 畳叩き

読み/たたみたたき

出現地/高知県、和歌山県、広島県

ばたばたとも呼ばれ、夜中に畳を叩くような音を立てる妖怪。

雨ふり小僧

139. 雨ふり小僧

読み/あめふりこぞう

出現地/東北地方

「雨ふり小僧」は、雨師という雨を降らせる神様に仕える子どもの妖怪。

算盤小僧

140. 算盤小僧

読み/そろばんこぞう

出現地/丹波の国(京都府)

寂しい道端の大木の陰で、人の気配もないのにパチパチ、チャラチャラと、算盤を弾くような音を立てて、人々を驚かす。音だけで人前に姿を現すことはないという。

エンコウ

141. エンコウ

読み/えんこう

出現地/中国・四国地方

河童の仲間。金物を嫌う、相撲が好き、人に憑くなどといった特徴が語られる。赤ん坊のような姿で、鰻のようにぬるぬるした肌をしており、真っ赤な顔は猿に似ている。

岩魚坊主

142. 岩魚坊主

読み/いわなぼうず

出現地/美濃(岐阜県)

岩魚の精が坊主に化けたもの。ある谷川で若者たちが毒もみ(山椒の皮汁を流して魚を捕る漁法)をしていたところ、どこからともなく一人の坊主がやってきて、若者たちに止めるよう説得したという。

ねずみ男(寝そべり)

143. ねずみ男(寝そべり)

読み/ねずみおとこ

水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」に登場するキャラクター。
目先の金もうけのためなら平気で仲間を裏切るが、何故か憎めない。不潔でものすごく臭い。

水木しげる夫妻

144.145. 水木しげる夫妻

読み/みずきしげるふさい

水木しげるの妻、武良布枝さんの著書『ゲゲゲの女房』がNHKの連続テレビ小説で放映されるのを祝して建立された。水木しげる氏と布枝さんが寄り添う姿で、二人が生きてきた道のりをイメージしている。

カワエロ

146. カワエロ

読み/かわえろ

出現地/岐阜県揖斐郡

河童の仲間。川の中にいるときは決して姿を見せないが、川底から出てくるとよく猿に化けるといわれ、その化けた猿の足跡はほとんど踵がないので、それと分かるという。

河童

147. 河童

読み/かっぱ

出現地/各地

「河童」は全国各地に出没する水の妖怪。カッパ、ガタロ、カワワロというように土地ごとに名前があり、姿の特徴も細かい部分では異なる。共通した特徴は、相撲が大好きで、馬を川に引きずりこむいたずらをする。

川猿

148. 川猿

読み/かわざる

出現地/静岡県

河童のような性質を持つが、頭に皿はない。子どもの姿で、人を化かすことがあり、体中に魚の臭気がある。臆病だが、自分を助けてくれた人の顔はよく記憶していて忘れないという。大の酒好き。

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