閉じる

家に棲む妖怪たち

ロード_05.png


ばけぞうり

149. ばけぞうり

出現地/伊勢(三重県)

草履が化けた付喪神の一種。昔、履物を粗末にする家に毎晩どこからか声が聞こえてくる。恐ろしくなり、正体を確かめようと、ある夜、戸の隙間からのぞいてみたら、化け草履がいつも履物を投げ捨てておく物置の隅へ入っていったということである。

二口女

150. 二口女

読み/ふたくちおんな

出現地/下総(千葉県北部、茨城県南西部)ほか

食べ物を与えず継子を殺した女が二口女となる。口が前後にあって、食べる時には髪の先が蛇になり、後ろの口の箸のかわりをする。後の口に食べ物を与えないと、あらぬことをわめいて苦しめる。

傘化け

151. 傘化け

読み/かさばけ

出現地/鳥取県

古い傘は化けると考えられていた。傘化けは、一つ目で舌を出して笑うから、愛嬌のあるものである。

あかなめ

152. あかなめ

出現地/中部地方

「あかなめ」という妖怪は、風呂の垢をなめる妖怪。だれもいない夜に現れ、垢をなめるだけでほかになにをするわけでもない。あかなめが来ないようにするには、風呂桶を掃除して垢をためないようにしなければいけない。

瀬戸大将

153. 瀬戸大将

読み/せとたいしょう

出現地/愛知県瀬戸市

瀬戸物の付喪神らしく、頭は徳利、背は燗鍋と全身が瀬戸物で出来ている。瀬戸物は江戸時代中期ごろに衰退し、唐津焼が主流になったが、1800年頃になるとまた主流になっていった。佐賀の唐津焼との合戦で瀬戸物が勝利したために、瀬戸物は陶磁器の主流になり得たのである。瀬戸大将は瀬戸物復活に大いに貢献した妖怪らしい。

枕返し

154. 枕返し

読み/まくらがえし

出現地/静岡県

夜寝て、朝起きるてみると、枕が思わぬ方向に行っていることがある。これは枕返しという妖怪の仕業で、夜寝ている間に枕を運ぶのだといわれる。枕を返すという行為は、昔は不吉なことだと思われていたらしいから、枕返しは単なるいたずらをしているわけではないようだ。

三味長老

155. 三味長老

読み/しゃみちょうろう

出現地/四国

三味線の付喪神。その道に堪能な者に長年使われた三味線が捨てられると、かつての持ち主の念のようなものと、元々の楽器の精みたいなものが影響し合って、妖怪化するのだろう。

ろくろくび

156. ろくろくび

出現地/福島県

夜、寝静まってから首を長く伸ばして獲物を求める。大抵は女で、一説には寝ている男の精気を吸うともいわれている。首が長く伸びるのは夜だけで、昼間は、普通の女と変わりないようである。

毛羽毛現

157. 毛羽毛現

読み/けうけげん

出現地/中部地方

ジメジメとした日当たりの悪い中庭などに人のいないときに出没する。「毛羽毛現」が家に棲みつくと、家族の元気がなくなったり、病人が出たりするといわれている。

白うねり

158. 白うねり

読み/しろうねり

出現地/中部地方

ほったらかしにされた古い雑巾が湿気やほこりによって妖怪になったものだ。夜な夜な飛行し、人の首や口にまとわりついて、不潔なにおいで気を失わせる。

網切り

159. 網切り

読み/あみきり

出現地/中部地方

朝、蚊帳をたたもうとすると、スッパリと切られていることがある。これは「網切り」の仕業であるとされた。その他、漁師の用いる魚網や、あるいは洗濯物が干してあるのをスッパリとやってしまうのもいる。

ばく

160. ばく

出現地/中国

人の夢を餌にしているという獏は、もとは中国の生まれである。体形は熊のようだが、鼻は象のように長く、目は犀に似て尾は牛のようであり、足は虎のように太く、毛には斑点があるという。いろいろな動物の部分を集めてつくったような奇妙な妖怪である。

百目

161. 百目

読み/ひゃくめ

出現地/中部地方

体中に目が百個ついており、昼はまぶしくて歩けないので夜になってから歩く。夜、人に会うと目玉だけが一個飛び出して、どこまでもついてくるという。古寺とか廃寺に夜現れる。

小豆はかり

162. 小豆はかり

読み/あずきはかり

出現地/東京都麻布

昔、江戸の屋敷の天井から妙な音が聞こえた。どしどしと天井を踏むような音が聞こえ、その音が止むと、今度はパラパラと小豆をまくような音。小豆の音はだんだんと大きくなり、しまいには大量の小豆を天井にばらまく音が響いた。そうかと思うと、またパラパラという音に戻り、しばらくすると止んだという。

水木しげる記念館

のんのんばあとオレ

163.164. のんのんばあとオレ

水木しげるの自伝的漫画「のんのんばあとオレ」に登場しする「水木少年」と「のんのんばあ」。幼い水木少年は近所に住む、のんのんばあから妖怪や死後の世界についての話を聞かされ、目に見えないことに興味を持つようになった。

鬼太郎の家

165.166.167. 鬼太郎の家

読み/きたろうのいえ

木の上に作られた家の中で鬼太郎、目玉おやじとねずみ男がリラックスしている。この世とは別の世界のことが見られる「霊界テレビ」や、つるべ火によく似た妖怪火を灯す「妖怪ランプ」、地獄に生えている「電木」の葉で作られたふとん、敵が近づくと危険を知らせてくれる虫かごも 見える。

山高帽の水木先生

168.169. 山高帽の水木先生

読み/やまたかぼうのみずきせんせい

水木しげる氏が1991年(平成3年)に紫綬褒章を受章されたときの山高帽とモーニング姿をモチーフとしており、左胸には勲章、右肩には目玉おやじがのっている。

鬼太郎(赤ん坊)とお父さん

170.171. 鬼太郎(赤ん坊)とお父さん

読み/きたろう(あかんぼう)とおとうさん

水木しげるの漫画「墓場鬼太郎」の鬼太郎誕生の場面。墓場に埋葬された母親の体から這い出したばかりの赤ん坊の鬼太郎を目玉おやじが安全なところへ導いている様子。

 

猫又

172. 猫又

読み/ねこまた

出現地/越後(新潟県)

ある武士の家で、夜、手毬ほどの火の玉があらわれ、ふわふわと飛びまわったり、引く人もない糸車がまわるなど、連夜、怪事がやまなかった。正体を暴いてやろうと庭へ出て木の上を見ると、赤い手ぬぐいをかぶった老猫が一匹、尾とうしろ足で巧みに立っていた。尾は二股に分か れ、身の丈は五尺(約1.5メートル)もある大猫だったという。

倉ぼっこ

173. 倉ぼっこ

読み/くらぼっこ

出現地/東北地方

特に悪さをするわけでもなく、倉の中で物音を立てたりするくらいだが、「倉ぼっこ」が倉からいなくなるとその家の家運が傾くなどと言われている。

家鳴り

174. 家鳴り

読み/やなり

出現地/京都府

布団に入って眠ろうとすると、家のどこかがピシピシッと鳴る。気のせいかと思って寝ようとすると、また音がする。これは、小鬼のようなものが、いたずらしている音だと言われている。

ひょうとく

175. ひょうとく

出現地/東北地方

「ひょうとく」は、ひょっとこのことである。竈神の由来を説く昔話に登場する。竈の近くに醜い面を祀るとその家は繁栄ると言う。

天井なめ

176. 天井なめ

読み/てんじょうなめ

出現地/群馬県

人のいない間に屋敷や堂に出現し、長い舌で天井を舐め汚いシミをつけてしまう妖怪。

いそがし

177. いそがし

出現地/各地

いそがしに憑りつかれると、やたらあくせくとし、じっとしていると何か悪いことをしているような気分になる。逆にあくせくしていると、奇妙な安心感に包まれる。

上へ戻る